令和7年6月13日第13回通常総会におきまして会長を仰せつかりました西川里樹でございます。公益社団法人東広島法人会は、会員企業約1,300社を抱える団体であり、改めてその責任の重さを痛感し身の引き締まる思いでおります。
振り返ってみますと、昨年度は日本経済の回復基調を背景に、賃金の持続的上昇、コスト増の販売価格への転嫁、サービスを含めた物価上昇の広がり、安定的な物価上昇など幅広い分野でインフレ経済への回帰が見られ、景気面でも3月にはマイナス金利を終了し、日経平均株価は史上最高値を更新、公示地価上昇率や春闘賃上げ率がバブル期以来の伸びを記録する中で、最低賃金の改定、材料等原価の上昇、人材不足等、やっと新型コロナ禍から脱却し本格的に社会経済が再始動した日本経済が新たな課題に直面した年でありました。
当会の活動に目を向けてみますと、4月には、全国女性フォーラム広島大会が広島グリーンアリーナで開催され、当会女性部会員の方々がおもてなしの精神を遺憾なく発揮され、全国から来場された方々に好印象を残しました。
7月には、青年部会創立30周年記念式典が県内法人会の青年部会役員等多くのご来賓のご出席をいただき、盛況のうちに終えることができました。
当日は、髙垣廣德東広島市長に「東広島のまちづくり」と題してご講演いただき、青年部会の皆さんに、伸びゆく東広島の現状や課題について関心をもっていただく良い機会となったものと考えています。
8月には、昨年度に続き多くの会員企業の参加の下で、会員親睦支部対抗ボウリング大会を開催しました。こうした気軽にできるスポーツ大会は、会員交流の場であるとともに会活動への呼び水的要素となり、参加意欲醸成の良い機会であったと思っています。
私は、上垣前会長のそばで、副会長として公益社団法人東広島法人会が抱える課題、その課題をどう克服していくか等をつぶさにみてまいりました。
会員の参加意識の醸成は、当会に限らず他の法人会でも抱えている課題であります。
会活動や支部活動に積極的に参加してもらうため、何をすべきかをしっかり考え、実行してまいりたいと思います。
顧みれば、我が国では新型コロナ禍で傷ついた経済活動の回復を目指し、これまでとは異なるデジタル施策が次々と誕生しました。
当初は違和感が多かった「人に会わない取引・支払」は、人間関係を重要視してきた日本社会にも着実に浸透しつつあります。
公益社団法人東広島法人会は、これまでも環境変化に対応し、税のオピニオンリーダーとして会員企業の発展や地域の振興に寄与してまいりましたし、これからもその活動方針に変わりはありません。
しかしながら、設立される法人に多種多様さが増し、法人会活動に対する理解や浸透が難しくなっていることも事実です。
幸いに、当会では青年部会及び女性部会の活動が活発でありますので、こうした活動への参加意識を向上させていくことが本会活動や支部活動に対する関心を高め、ひいては参画意識を醸成することにつながるものと考えています。
何分未熟な者ゆえ、至らない点があろうかと存じますが、会員の皆様方のご指導ご鞭撻を頂きながらこの重責を全うしてまいる所存であります。
結びに、各会員企業様の益々のご隆盛を祈念いたしまして就任のご挨拶とさせていただきます。
広島ガス中央株式会社
代表取締役社長 西 川 里 樹